熊本市議会 介護人材の確保に関する答弁 — 2025年3月

自治体熊本市
議会・日程令和7年第1回定例会 03月05日
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キーワード

外国人介護人材、有効求人倍率、賃金の現状、人材の確保、処遇改善

要約

下記はAIによる要約です。正確な内容は出典元の議事録をご確認ください。

深刻な介護人材不足に対し、議員から現状の認識や独自の処遇改善、外国人材への支援強化について質問がありました。健康福祉局長は、介護分野の有効求人倍率が3.49倍に達するなど厳しい状況を認め、国の処遇改善加算を多くの事業所が取得できるよう個別相談などの支援を行っていると答弁。また、適切な介護報酬の設定を国に要望していくと述べました。外国人材確保については、宿舎整備補助や事業者への市営住宅提供、採用支援説明会の開催などを進めており、今後も県や関係団体と連携して人材確保に努める方針を示しました。

引用全文

※以下は議事録の引用全文です。本文の著作権は熊本市に帰属します。著作権法上の引用および公共データ利用規約に基づき掲載しています。要約はAIにより生成したものであり、正確な内容は出典元の議事録をご確認ください。

◆満永寿博 議員  おはようございます。熊本自民の満永でございます。
 質問の機会を与えていただきました。本当にありがとうございます。
 それでは、早速でございますが、通告に従い質問に入らせていただきます。
 まず最初に、介護人材の確保についてお尋ねします。
 我が国の介護人材不足は深刻でありまして、国の推計では、令和8年度に25万人、令和22年度には57万人が不足するとの報道がつい先日もなされておりました。このような中、国は介護職員の処遇改善加算を令和6年度に2.5%、令和7年度に2%引き上げることにしておりますが、熊本県の最低賃金が令和5年には5.2%、令和6年に6%上がっていることを考慮しますと、処遇改善の引上げ率は低いと考えております。
 また、令和7年1月24日に総務省統計局から発表された令和6年12月の消費者物価総合指数は前年同月比3.6%の上昇となっており、物価の上昇に介護職員の処遇改善が追いついていない状況にあります。私はこのような現状では、介護という厳しい現場に若者が目を向けることはなくなり、人材確保が今後ますます難しくなってくるのではないかと大変危惧しているところであります。実際に介護の現場では、働き手の不足によって必要な介護職員の確保ができない状況となっております。これからの超高齢化社会において、介護を要する高齢者は増加することが見込まれており、それを支える介護職員の確保は喫緊の課題であると考えます。
 また、介護の人手不足の深刻化により、国は外国人材の介護職への活用を認め、多くの施設において外国人材の採用を行っているところであります。
 熊本県では、外国人介護人材の確保を図るため、介護施設などに対する社宅家賃の半額補助や資格取得を目指す外国人に対する入学準備金、学費の補助などを行っております。また、福岡県飯塚市では、外国人材を確保するために、教育における日本語教師への謝礼金や試験取得に係る講習費用、講習に係る介助や機器使用料等だけでなく、生活に必要な備品の購入等も補助しております。
 本市では、第9期くまもとはつらつプランにおいて介護人材の確保を重点取組と位置づけ、処遇改善加算等の取得や外国人介護人材の受入れ促進に取り組むとしておりますが、介護施設を運営する当事者としましては、具体的な取組が見えてこないと感じております。
 そこで3点お尋ねします。
 1点目、必要な介護職員が確保できていない現在の危機的な状況について、本市はどのように受け止めておられるのかをお尋ねします。
 2点目、本市における介護職員の賃金の現状に対する認識と今後のさらなる処遇改善に向けて、新たな取組について何かお考えがありますでしょうか。
 3点目、外国人介護人材の確保のための本市独自の補助や支援など、踏み込んだ取組が必要であると考えますが、いかがでしょうか。
 以上3点、健康福祉局長にお尋ねします。

         〔林将孝健康福祉局長 登壇〕

◎林将孝 健康福祉局長  介護人材の確保に関する3点のお尋ねに、まとめてお答えいたします。
 熊本県内の昨年12月の有効求人倍率は全体で1.19倍のところ、介護サービス職業については3.49倍であり、また、実際に介護現場で働く皆様から、人材が不足していると聞いており、大変厳しい状況にあると認識しております。
 次に、介護職員の賃金は、全産業平均と比較して低い傾向にあることから、国は昨年6月から介護職員の人材確保をさらに推し進め、賃金のベースアップへつながるよう、介護報酬における処遇改善加算の要件の見直しや加算率の引上げ等を実施しております。
 本市におきましても、介護職員の処遇改善は喫緊の課題であると考えており、まずはより多くの介護事業所がこの新しい処遇改善加算を取得できるよう、取得に必要なキャリアパス制度の導入や賃金改善の方法等について、事業所への説明会及び社会保険労務士等の派遣による個別相談を実施しているところです。
 また、これまで九州市長会などあらゆる機会を捉えて、適切な介護報酬の設定について国に要望しており、引き続き、さらなる介護職員の処遇改善に向けて積極的に要望してまいります。
 さらに、今後ますます少子高齢化が進展する中、外国人の方々に介護職員として活躍していただくことも重要であると考えており、外国人を対象とした日本語講座の開催や介護職員の宿舎施設整備への補助を行っております。加えて、今年度から新たに外国人労働者を雇用する事業者への市営住宅の一部提供や、介護事業所向けの外国人介護人材採用支援説明会の開催に取り組んでおり、今後も熊本県や関係団体等と連携し、介護人材の確保に努めてまいります。

         〔43番 満永寿博議員 登壇〕

◆満永寿博 議員  御答弁ありがとうございました。
 本年には団塊の世代全てが後期高齢者になってしまいますので、ますます介護需要が高まり、必要な介護が受けられない介護難民が増加してくるおそれがあります。介護人材の確保が困難になれば、必要数の確保のみでなく、現場を管理し指導していくリーダーの育成も困難になるという危機的な状況をも招いてしまうのではないかと心配するところであります。
 そうさせないためには、早急に処遇を改善し、介護の現場を魅力あるものにしていかなければならないことに注目の一致するところであろうと思います。困難な課題であると思いますが、人材の確保に向けて今一段の御努力をお願いしておきます。

 次の質問に移ります。
 熊本港の将来像と熊本港振興のためのソフト展開についてお尋ねいたします。
 私の県庁職員としての最後の現場が熊本港の管理事務所長でありましたので、熊本港に対する愛着というか、熊本港の振興発展に特に強い思いを持っております。仮定の話で恐縮ですが、市民の皆様に熊本港に対するイメージをお尋ねしたとすると、恐らく「島原フェリーがあります」とのお答えが返ってくるような気がします。また、本市の職員からも、「県管理港だから県に頑張ってもらいたい」くらいの回答が多いのではないかと少し残念な想像をしているところでございます。
 そこで、熊本港の将来像をどのように描いておられるのかお尋ねいたします。
 熊本港が発展して最も恩恵を受けるのは本市でありますが、背後地である熊本都市圏全体に経済波及効果が及ぶのは当然のことであります。背後地の菊陽町には半導体関連産業の集積が活発化しておりますが、これら企業集積地と熊本港をつなぐ環状道路も本市の事業として整備中でありまして、本県経済発展の追い風になっているものと期待が高まっていきます。経済ばかりではありません。熊本地震の際には、支援物資、支援部隊の輸送拠点として熊本港がその機能を十分に発揮し、防災拠点としての重要性が改めて認識されました。
 そのような中で、昨年8月に自衛隊や海上保安庁も利用しやすくなる特定利用港湾に指定されたことで、これまで以上に熊本港の重要性や拠点性が高まってまいります。本市の役割としては、港の整備を急ぐよう国・県に強力な要望活動を行うとともに、企業集積地などと熊本港を結ぶ環状道路などの整備を急ぐ必要があります。そして、何よりも重要なのは、熊本港のコンテナ取扱量の増大などを図り、存在感を高めるためのソフト展開を図るという重大な責務があります。つまり熊本港利用の企業や観光客などのお客様を増やしていくという重大な役割を果たさなければならないと私は思っております。
 先日、久しぶりに熊本港に参りました。新しいガントリークレーンが設置されて2基体制となっており、コンテナが高く積まれ、物流拠点として確実に活性化していると実感した次第であります。コンテナ船の航路も従来からの釜山港に続き、一昨年から、日本におけるハブ港として神戸港経由での輸出入が可能となる国際フィーダー航路もスタートしたことがにぎやかさに貢献しているものと感じられました。
 昨年には耐震強化岸壁の整備に着手し、また、コンテナターミナルも着工予定とされておりますので、熊本港を取り巻く状況はこれまでとは比較にならないほど大きな発展のチャンスを迎えているなと力が湧いてきた次第であります。
 しかし、大きな課題もございます。航路・泊地の現在の水深は7.5メートルしかありません。この水深は5,000トンクラスまでは支障ありませんが、ある船会社によりますと、現在竣工中のコンテナ船が引退した後は、効率的な1万トンクラスの大型船しか使わないとお聞きしておりますので、そうなると、熊本港のコンテナ船航路は消滅して、物資は博多港などに奪われることになりかねません。そうならないためには、現行の熊本港港湾計画に定めてある水深9~10メートルの航路・泊地の確保が必要でありますので、実現に向けての国・県との協議を早急に進めていく必要があると考えております。
 さらに熊本港は、人工島形式の港湾であり、本土とは人工島と道路の大橋で結ばれているだけでありますので、大型連休などには渋滞が発生して、貨物輸送車両の通行に支障を来すと伺っております。大災害時の円滑な使用のためにも、2本目の橋を架けるなど、何らかの対策をとる必要があると思っております。
 何回も申し上げますが、県かねての熊本港ではありますが、本市にとってなくてはならない財産であります。そこで熊本港の将来像と熊本港振興のためのハード、ソフトの展開について、熊本港ポートセールス協議会の会長でもある大西市長がどのような認識をお持ちなのかお尋ねします。
 また、本年1月末に東京で開催された熊本県ポートセミナーin東京の成果について、経済観光局長にお尋ねします。
         〔大西一史市長 登壇〕

◎大西一史 市長  JASMをはじめとする半導体関連企業の集積によりまして、物流需要の増加が見込まれていることに加え、今後熊本西環状道路等の整備が進むことで、熊本港の熊本都市圏における物流拠点としての重要性がさらに高まることが期待されております。
 また、熊本港と島原港を結ぶフェリー航路は、国内の利用者だけでなく、周遊観光をする訪日外国人旅行者にも利用されるなど、熊本都市圏の観光や経済を支える人流拠点としての役割も果たしております。
 このような中、熊本港が地域経済を支える社会基盤として、さらに拠点性を発揮していくためには、ハード面の強化はもとより物流、人流面での積極的な利活用が重要であると考えております。
 議員御案内の耐震強化岸壁の着工は、これまで県や熊本港振興協会等と連携し、事業化を働きかけてきた大きな成果でございまして、引き続き、関係機関と連携いたしまして、港湾機能の強化に向けた取組を進めてまいります。
 加えて、今年度改訂いたしましたポートセールスビジョンに基づき、県と連携しながら神戸港を経由し、世界の主要港と接続いたします国際フィーダー航路の増便や新規航路の誘致など、積極的なポートセールスに取り組むことで、熊本港の拠点性を高め、熊本都市圏全体のさらなる発展につなげてまいりたいと考えております。
         〔村上和美経済観光局長 登壇〕

◎村上和美 経済観光局長  熊本市では、例年熊本港と八代港の合同で熊本県ポートセミナーを開催しておりまして、本年1月に東京都で開催いたしましたセミナーには、定員の200名を超える多くの荷主企業や船社等の皆様に御参加いただき、熊本への関心の高さを感じたところでございます。
 また、本セミナーにおきましては、県、熊本市、八代市によるトップセールスをはじめ、参加者に対する積極的な営業活動を実施しているところでございまして、荷量の増加や航路増便の可能性など、熊本港の利用促進に向けた手応えを感じております。
 引き続き、県などと連携しながら、セミナーの開催等を通じた戦略的な広報活動に加え、コンテナ助成事業のPR等による積極的なポートセールスに取り組むことによりまして、熊本港のさらなる利用促進につなげてまいります。
         〔43番 満永寿博議員 登壇〕

◆満永寿博 議員  御答弁ありがとうございました。
 我が国は世界に冠たる海洋国家でありまして、その名のとおり沿岸部の大都市は全て港湾都市であります。都市の経済とともに港が発展し、港の発展とともに都市が発展してきたものと思っておりまして、港湾都市熊本と呼ばれる日が一日も早く来ることを願っております。
 さらには、市民の皆様方にも熊本港は本市の大事な財産、宝であるという認識をお持ちいただけるよう、情報提供にも御努力いただきたいと思っております。
 最後に1つ、インターチェンジの名称について提案というか、お願いをしておきます。整備中の西回り環状道路は臨港道路に合流しますが、現在仮称で砂原となっているインターチェンジの名称は、開通時には砂原・熊本港インターとしてもらって、さりげなく熊本港をアピールしていただきたいと思っております。
 次の質問に移ります。
 次にTSMC熊本進出に伴う道路整備についてお尋ねします。
 昨年代表質問でも取り上げましたが、TSMCの動きが活発化しておりますので、改めてお尋ねいたします。
 私の地元であります戸島地域は、現在産業団地の整備が進められており、これらの団地が開業した後は、さらなる渋滞の悪化が懸念されているところであります。こうした状況を踏まえ、我が熊本自民党としましては、昨年12月に市長に提出させていただいた令和7年度熊本市政策及び予算に関する要望書の中で、本市東部地域の2路線の道路整備について要望いたしましたので、当該2路線の整備について御見解を伺いたいと思います。
 初めに、戸島地区の国道443号線沿いで整備されている戸島東部産業団地に隣接した妙見川沿いの道路整備についてお尋ねします。
 TSMCの第2工場についても、令和9年末の本格稼働を目指して工事が進捗しており、本県の経済が大きく発展するものとますます期待が膨らんでくるところでございます。国道443号線と第一空港線沿いには未整備の農地が広がっておりますが、本市の市場調査でも企業の進出ニーズが高いと伺っております。また、令和4年度には地元から妙見川沿いに道路を新設してほしいとの陳情がなされており、私も昨年の代表質問の際にお尋ねしたところでございます。
 昨年の答弁では、第一空港線の負荷軽減のため、代替で路線確保の必要性について認識が示され、妙見川沿いの道路も有効な候補路線の1つとして、さらに検討を深めていくとのことでありました。第一空港線や国体道路の現在の渋滞状況については、市民はもとより今後立地される企業にとっても深刻な懸念材料となる可能性もありますことから、早急に解消する必要があると考えております。
 そのような中、先日開催された市長記者会見においては、産業ゾーンの6地区のうち、熊本空港周辺エリアの道路整備に取り組むとの方針が発表されたところであります。そのようなことから、TSMC熊本進出の好機を逃さず企業立地を促進するためにも、周辺地域において将来起こり得るであろう交通渋滞の解消のためにも、この妙見川沿いの道路を早急に整備する必要があると強く思います。
 そこでお尋ねします。
 企業立地の促進と将来の渋滞解消のためにも、国道443号線から東部環境工場の付近まで、東西軸となるこの路線について早急に整備する必要があると考えますが、今後の具体的な整備の方針について、市長にお尋ねいたします。
 次に、県道辛川鹿本線の整備についてお尋ねいたします。
 この路線は、国道443号線と第一空港線の交差点から国体道路を結ぶ南北軸とバイパスの道路となりますが、熊本市と菊陽町にまたがる路線となりますことから、県と市が連携して整備する必要がございます。この路線が完成しますと、国道443号線沿いに整備されている産業団地とセミコンテクノパークとの往来の際、第一空港線沿いを迂回する必要がなくなり、第一空港線の交通負荷の軽減にも大変効果が期待できる道路になります。
 昨年の代表質問において整備状況についてお尋ねした際には、県と連携した早期整備に向けて道路構造や交差点の設計に取り組んでおり、今後、地域の協力を得た上で、事業用地の取得を進め、速やかに工事着手につなげるとの御答弁があったところであります。
 そこでお尋ねします。
 その後の県との調整状況や事業の進捗はどのようになっているのか。また、今後の見通しも含めて、都市建設局長にお尋ねします。
         〔大西一史市長 登壇〕

◎大西一史 市長  半導体関連産業の進出を契機とした戦略的な企業誘致の加速化に向け、特に産業用地としての優位性が高く、計画が進捗をしております熊本空港周辺エリアについて、北熊本スマートインターチェンジエリアと併せまして、重点的に道路整備に取り組むことといたしました。
 具体的には、セミコンテクノパークや阿蘇くまもと空港へのアクセス性のさらなる向上に向け、議員御案内の妙見川沿いの道路や周辺交差点の改良については、令和7年度から調査、設計に着手いたしますとともに、さらには、セミコンテクノパークと当該エリアを結ぶ県道辛川鹿本線の整備を加速化することといたしました。
 今後、当該路線等の改良を迅速かつ着実に進め、熊本空港周辺エリアの交通負荷軽減を図ることで、さらなる企業誘致促進を図ってまいります。
         〔秋山義典都市建設局長 登壇〕

◎秋山義典 都市建設局長  議員御案内の一般県道辛川鹿本線は、事業区間が菊陽町に及びますことから、市域外の道路管理者である県と連携し、道路設計を進めております。令和7年度に地域の皆様に道路計画の内容等について説明を行う予定としておりまして、今後は地域の皆様の協力を得た上で、用地の取得を進めていくこととしております。
 本路線は、県と菊陽町で進めている都市計画道路菊陽空港線等と併せ、南北をつなぐ道路ネットワークの一翼を担いますことから、熊本都市圏北東部の渋滞問題にいち早く対応するため、今後とも県と強く連携し、整備を進めてまいります。
         〔43番 満永寿博議員 登壇〕

◆満永寿博 議員  御答弁ありがとうございました。
 ただいま大西市長から、空港周辺のエリアについて、重点的な道路整備に取り組むとの方針が示され、妙見川沿いの道路整備についても、令和7年度から調査、設計に着手するとの御答弁がありました。妙見川沿いの路線については、現在の空港周辺の渋滞緩和のためにも、また、現在整備中の戸島地域の産業団地や、これからその周辺に立地を検討している企業のためにも、絶対必要な路線であると確信しております。私も地元の方々と力を合わせて、早期整備の要望活動を続けてまいった路線でありますので、ぜひ一日も早い完成を目指して推進していただければと願っております。
 また、県道辛川鹿本線については、本市と菊陽町にまたがっている路線でありますが、現在の周辺の渋滞に加えて、これからも企業の立地が進んでいくことが想定されることから、早期整備の必要性に疑いの余地はないと思います。令和7年度には道路計画に関する説明会が実施されるようでありますが、できる限りの早期整備に向けて取り組んでいただきますようお願いをしておきます。
 加えて、私は本路線は4車線で整備すべきであると強く願っております。先ほども述べましたが、この地域では現在2か所の工業、産業団地の整備が進められております。今後の交通渋滞や第一空港線への負荷を考えると、少なくとも国道443号線から国体道路までの本区間は4車線での整備が不可欠であると考えております。県との調整が難しいことは十分理解できますが、この件については、私も関係者に強く働きかけてまいりますので、どうか総力を挙げて取り組んでいただきますようお願いいたします。
 次の質問に移ります。
 次に、託麻三山についてお尋ねします。
 私の地元である託麻三山は、まちなかにあって誰もが気軽に登山や散策ができる自然豊かな緑のオアシスでありまして、市民の皆さんの健康づくりにも利用されているところであります。その山々の頂からの眺めは、熊本市内はもとより阿蘇の山々や有明海までも一望できるなど、大変すばらしいものであります。
 また、そのほかにも熊本市郷土文化財第1号にも指定された託麻新四国八十八ケ所巡りを始め、多くの魅力にあふれておりますが、このような託麻三山の魅力については、まだまだ市民の皆さんに知られていないのではないかと感じております。加えて、近年は手入れが行き届いていない放置竹林も増加するなど、その対策も課題となっているところであります。
 そのような中、託麻三山においては、平成26年に地元の有志によって小山山里山づくり協議会が結成され、現在は昔の里山の姿に戻そうと、年4回の草刈りや自主的な樹木等の剪定、さらにはクヌギやコナラ、桜などの植樹活動も積極的に実行されております。
 また、昨年にはタケノコ掘りや花植えを体験できる子供向けのイベントなども企画、実行されるなど、自然と触れ合う機会についても提供されているところです。私も協議会の活動に立ち会わせていただくことが多々ありますが、このような地域の方々のボランティアとしての熱意ある行動に対して、心から感謝と敬意を表する次第でございます。
 さて、令和4年に開催された全国都市緑化くまもとフェアのレガシーを引き継いだ催しであるくまもと花博については、これまでも毎年度市内各所を会場として開催されてきたところでありますが、令和7年度については、託麻三山がまちやまエリアの会場として予定されていると伺っております。私は今回の花博開催が多くの市民の皆様に託麻三山の魅力を知っていただくチャンスだとうれしく思っております。
 そこでお尋ねいたします。
 来年度の託麻三山での花博開催に向けて、どのように取り組んでいかれるのか、そのお考えをお尋ねしたいと思います。
 ぜひとも先ほども御紹介しましたが、託麻三山のために精力的に活動されている里山づくり協議会の皆様とも連携して取り組んでいただきたいと思いますが、御見解をお尋ねします。
 また、託麻三山のそれぞれの山には散策用の遊歩道が設けられておりますが、老朽化している箇所もあり、現在東区土木センターにおいて改修工事が進められているところであります。市長マニフェストにも託麻三山の遊歩道整備がうたわれており、花博の会場整備としても着実に遊歩道の改修、整備を進めていただきたいと思いますが、現在の進捗と今後の見通しについてお尋ねします。
 以上2点について、都市建設局長にお尋ねします。
         〔秋山義典都市建設局長 登壇〕

◎秋山義典 都市建設局長  議員御案内のとおり、くまもと花博におきましては、市街地周辺の里山をメイン会場の1つとしておりまして、次年度は東区の託麻三山での開催を予定しております。
 託麻三山におきましては、多くの地域団体が協力の下、託麻新四国八十八ケ所巡りに代表される地域文化の保存、継承に加えまして、放置竹林の伐採や遊歩道の整備などの里山づくり活動が積極的に行われております。
 本市が策定いたしました緑の基本計画におきましても、持続可能な森の都の実現に向けた重点エリアに位置づけておりまして、これまで地域の皆様の協力の下アクションプログラムを作成し、竹遊び体験や湛水事業中の田んぼでスポーツを楽しむ通称どろリンピックなど、地域内外の方々が自然に触れられる多様な催しが行われております。
 くまもと花博の開催に当たりましても、これまでの取組や地域資源の発信を行いますとともに、継続的な地域活動に結びつく新たな催しとなりますよう、地元校区自治協議会とプログラム内容について協議を始めております。今後は、小山山里山づくり協議会など地域の関係団体や事業者の皆様とも検討を進めてまいります。
 次に、遊歩道の整備につきましては、現在小山山において行っております約370メートルの区間での転落防止柵や階段の改修などは、今年度内の終了を予定しております。来年度は、戸島山におきまして、約640メートルの区間での階段の改修のほか、木製ベンチの設置等を花博開催前の9月末に完了する予定でございます。
 くまもと花博の開催を通じまして、より多くの方々に託麻三山の魅力に触れていただきますとともに、地域の皆様にもより身近に感じ、愛着を持っていただけますよう、引き続き地元校区自治協議会をはじめ関係団体の皆様との連携を密にしながら、準備を進めてまいります。
         〔43番 満永寿博議員 登壇〕

◆満永寿博 議員  御答弁ありがとうございました。
 花博が継続的な地域活動に結びつくイベントになるよう、関係団体との連携を密にしていくとのお答えでした。よろしくお願いをしておきます。
 私の子供の頃は、三山はメジロ取りなどの遊び場であったり、まき拾いをして家計を助けたりと、日常の生活に溶け込んだ魅力あふれる里山でありました。現在はその様子は変わってしまっておりますが、地元の方々が以前の魅力ある里山を取り戻そうと、情熱を持って活動されております。ぜひ地域の方々との連携を図って、印象に残る花博となるよう、取り組んでいただきたいと思います。
 また、今回の質問では取り上げませんでしたが、三山においては、近年手入れされていない放置竹林が急激に拡大しています。このままではカシの木やシイの木などの健全な自然林は、やがて枯れてしまって絶滅するのではないかと大変危機感を持っております。地元ボランティアを中心に対策も行われておりますが、行政においてもぜひ森林環境譲与税等の財源を活用して対策を進めていただければと思いますので、よろしくお願い申し上げます。
 次の質問に移ります。
 次に指定難病についてお尋ねします。
 指定難病対策については、昨年の代表質問で、市長に認識等についてのお答えをもらいましたが、改めて難病対策の新たな取組についてお尋ねさせていただきます。
 簡単におさらいをさせてもらいますと、本市の指定難病患者は、令和6年3月現在で7,118名おられると伺っております。昨年の代表質問の直前に、指定難病の患者や御家庭などに直面されている課題をお尋ねしましたところ、一日も早い治療方法の確立などの大きな4点についての御要望がありました。これらの課題解決について、本市としても積極的に取り組んでもらいたいとの関係者の切実な願いでありましたので、昨年の代表質問では全国市長会議の要望事項等に書き加えてもらうなど、努力していただきたいと市長にお願いしたい次第です。市長からは、地域協議会等においては課題の把握に努めるとともに、全国市長会等を通じて国への要望も行いながら、患者やその家族が安心して生活できるよう支援していくとの力強いお答えをいただいたところでございます。
 それからまだ時間がたっていないことは承知の上でありますが、全国市長会等へ働きかけていただいた内容など、この1年間での本市の新たな取組について、改めて市長にお尋ねいたします。
 次に、難病患者を対象とした職員採用選考試験の実施についてお尋ねします。
 本市では、現在様々な状況下にある志願者が幅広く受験できるよう、試験区分や時期等を考慮した上で、優秀な職員を採用していると評価しております。障がい者については障がい者対策枠を設けて採用選考試験を実施しており、率先して障がい者雇用の促進を図っておられますが、難病対策枠はございません。これまで難病患者の対策枠を設けた自治体は、全国どこにもなかったのでありますが、令和6年度から山梨県において難病患者を対象とした採用枠を設けて、選考試験を始めました。
 職種は一般行政職に限っていますが、採用予定3名に対して8名が応募し、3名が合格しております。私は今回の山梨県の英断は、難病患者の就労促進につながり、難病患者に大きな希望を与えるものであると高く評価しているところでございます。
 難病は、種類により症状が多岐にわたるため、難病患者が就労し働き続けるためには、乗り越えなければならない壁が存在すると思いますが、治療や働き方の工夫により問題なく就労を続けられるケースも多いと思います。私は、本市においても難病患者枠の選考試験を実施するための検討を開始すべきタイミングではないかと思いますが、いかがでしょうか。
 行政が率先垂範して難病患者を採用することにより、民間企業においても難病患者に対する理解が進むことが期待できます。そのことが難病患者の就労につながり、活躍できる環境づくりが進むきっかけになるものと確信しますので、総務局長にお尋ねいたします。
         〔大西一史市長 登壇〕

◎大西一史 市長  難病患者やその御家族が抱える様々な課題の解決に向けては、総合的な難病対策に係る財政措置の拡充並びに難病の原因究明や治療方法の早期確立に資する調査・研究体制の充実を図るよう、既に全国市長会を通じて国へ要望を行っております。
 次に、本市の取組につきましては、患者に必要な情報を提供するガイドブックの定期的な更新を行っておりますほか、本年度から新たに指定難病の患者に対しまして、福祉サービスの利用や就労時の証明等に活用できるよう、登録者証の発行を開始しております。
 今後も引き続き、患者団体や関係機関から構成されます難病対策地域協議会や医療講演会、相談会等を通じて課題を共有し、難病患者やその御家族の療養上の不安を解消いたしますとともに、住み慣れた地域で自立した生活を送ることができるよう、きめ細かな支援を行ってまいります。
         〔津田善幸総務局長 登壇〕

◎津田善幸 総務局長  職員採用選考試験についてお答えいたします。
 本市では、病気や障がい、子育て、家族の介護等、様々な事情のある職員が活躍できる働きやすい職場環境づくりを進めております。議員御紹介の山梨県の試験制度につきましては、難病を抱えた方々の雇用促進や多様な人材が集う職場形成につながるものと考えておりまして、今後、他の指定都市の試験実施状況等の情報収集を行ってまいりたいと考えております。
         〔43番 満永寿博議員 登壇〕

◆満永寿博 議員  御答弁ありがとうございました。
 全国市長会を通して難病対策についての財政措置や治療方法の確立を図るよう、国の関係機関や全国会議員に対しての要望書を提出されたとのことでした。迅速に行動に移していただき、ありがとうございました。
 難病患者枠の採用試験については、政令市からの情報収集だけでなく、山梨県における採用試験等も調査するなど、幅広く検討を進めていただき、試験実施に結びつけていただければ幸いです。
 私事で恐縮でありますけれども、実は私もアミロイドーシスという指定難病の患者でございます。私はこれまで、福祉医療政策の充実を議員活動の最重要命題として取り組んできたつもりでおりますけれども、しかしながら、自分自身が指定難病を発症した立場になって、これまでの議員としての22年間、様々な御労苦を抱えておられる方々の事情を本当に理解していたのか、闘病中の皆様に真剣に寄り添って活動してきたのかを自問してみて、自分の力不足、理解不足に心から恥じ入る次第でございます。
 我田引水ではないかとの御批判は承知の上でございますが、どうか本市が率先して難病患者支援の旗を振っていただきますようお願いをしておきます。
 これをもちまして、今回予定しました私の質問を終わらせていただきます。市長はじめ執行部の皆様には真摯に御答弁いただき、ありがとうございました。また、取りまとめに当たっていただいた議会局の皆様にも御礼を申し上げます。
 お忙しい中傍聴においでいただいた皆様、インターネットで中継を御覧いただいた皆様、そして、議員の皆様方には最後まで御清聴いただき、誠にありがとうございました。心から御礼を申し上げます。ありがとうございました。(拍手)

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